デジタル写真のゾーンシステム: iPhone写真術

突然だが、デジタル写真でのゾーンシステムについて書いていく。なんで急にというのは、自分でも分からないのだが、なんだか降りてきたのだ。

このブログでは、デジタルカメラでRAW撮影し、iPhone 8 Plusで現像、リタッチする方法で解説を試みる。

ゾーンシステムとは、「1. 撮影」「2. リタッチ」「3. 出力」の各ステージで、「暗い」「明るい」「色」の範囲の限界を理解した上で、イメージを構築していく方法である。

ゾーンシステムは、1941年に、アンセル・アダムスとフレッド・アーチャーによってに考案された、元々は、白黒フィルムを使った、白黒写真のためのシステムである。

写真を撮影する場合、記録するメディア(センサーやフィルムなど)の性能の限界を理解した上で撮影を試みるのが、ゾーンシステムである。つまり、暗すぎると写らないし、明るすぎても写らない状態を限界までコントロールする方法。

写すことができる、暗いところから明るいところまでの範囲を、ラティテュード(許容度)と呼ぶ。センサー上の、もっとも暗いところを「0%」、もっとも明るいところを「100%」と考えると、「-66%」や「166%」との量の明かりがセンサーに届いたとしても、「-66%」は「0%」、「166%」は「100%」となってしまう。

さて、この問題に、どう対応すればいいのか、まずは、撮影編として、次のブログで解説する。

この記事を書いた人

シンヤB

アーティスト、教育者、ドラマトゥルク。詳しくは、プロフィールをご覧ください。