文章のトーンが掴めたら、ブログが書きやすくなった話。
きっかけは、不思議なところからやってくるもので、この、私の文章のトーンは、Gutenbergからやってきた。
Gutenbergとは、WordPressに搭載される予定の、新しいエディターである。見た方がわかりやすいので、ここにイメージを貼っておこう。現在、開発中で、色々と困難はありそうだが、来年の夏ぐらいには使えるようになるんじゃないかと予想している。そして、このエディター、私には、とても使いやすいのだ。
WordCamp Tokyo 2017に参加して、Gutenbergのレクチャーを聞いて、2日目のコントリビューターズデーでは、翻訳チームに参加した。コントリビューターデーとは、参加者全員でWordPressのためにボランティア作業をする日。オープンソースのソフトウェアであるWordPressは、ボランティア活動をしているたくさんの人々に支えられているのだ。
コントリビューターズデーでは、自分が使っているプラグインで、日本語に訳されていないものの作業をしょうと思っていたのだが、それらのプラグインは国際化対応していないので、翻訳作業されないということが分かった。
どうしょうかなと困っていると、前の日に、テストのために入れてあった、Gutenbergがあるではないかと気づいた。Gutenbergは、現在、プラグインとして、開発とテストが行われている。そして、いくつか翻訳されていないところがあったので、Gutenbergの翻訳の作業をした。これは、続けていきたいと思っている。
次の日から、機能を知るには、使い続けた方がいいだろうと思い、毎日、5分、Gutenbergで、テスト日記というものを書き始めた。誰も読まないテストだから、気が楽で、面白いほど、するすると言葉がでてくる。この作業を続けていったら、この、いま私が書いているトーンがでてきた。
もしかしたら、読んでいる人にとっては、変わっていないと思われるかもしれないが、私にとっては、頭の中のトーンと書いているトーンが同じになってきたのだ。こうなると書きやすい。
実は、日記猿人時代前後、「私が見るもの」というインターネット日記を3〜4年、毎日、書いていた。ブログを始めてみて困ったのは、あの当時のように書けないことだった、理由が分からず、ずーっと苦しんでいた。そして、それが、どうやらトーンの問題であることに気が付いた。やっと、当時のようなトーンで書けるようになってきたのである。
WordCamp Tokyo 2017 の2日目の打ち上げで、「せんべいさんですよね?」と話しかけられた。日記猿人時代前後の私の活動を知っている人がいらしたのだ。おかげで、先日、伺った、WordBench 東京でも、せんべいさんと言われるようになった。WordPress.org での slack のハンドルも Senbei になったのだった。やれやれ。なんだか、全てが繋がってきている気がする。
あ、あと、コンピュータとiPhoneの作業用のメガネを作ったことも、いろいろと仕事を楽にしてくれている。