ライカとLeica TL2:iPhone写真術

ライカを使い始めて、4ヶ月の話。

使ってみないとわからないもので、ライカを使い始めたら、オールドレンズで、白黒フィルムばかり撮るようになるものだと思っていた。

そのイメージから、6月に、「Leica M6 TTL」と「ズミクロン M 50mm(1972年製)」という定番と思える組み合わせを購入した。「Leica M6 TTL」というカメラは、もう15年以上前に生産が終わっている機種だが、いまだに人気があり、気に入ったものを見つけるまでに、半年ほどの時間がかかった。

この夏、ブロガーの人向けに、写真のワークショップを始めることになり、自分でも体験しておきたいので、使ったことがなかったミラーレスを使ってみることにした。「Sony α7」を購入するつもりだったが、ライカM6でフイルムを撮り始めたこともあり、同じMシーリーズのレンズが使える、「ライカTL2」というカメラを購入した。ちょうど良い中古の28mmも見つけたので、ライカTL2用にと「エルマリートM f2.8/28mm ASPH.(2015–2016年製)」というレンズも買った。

両方の組み合わせを使ってみて分かったのだが、私にとっては、ライカの場合は、新しい、デザインがコンパクトなタイプのマニュアルレンズの方が使いやすいということ。

これは予想外だった。ニコンを使っていた時は、逆で、古いデザインのレンズの方が使いやすかったのだ。ニコンの場合は、新しいものはオートフォーカスで、古いものがマニュアルという枠組みだったこともある。

ライカの場合は、面白くて、Mシリーズのレンズは、カメラにオートフォーカスの機能がないので、全てマニュアル。つまり、新しいマニュアルレンズは、デジタルカメラに向けてデザインされていて、古いマニュアルレンズはフィルム時代のものと考えることができる。そして、TLシーリズ専用のレンズも発売されていて、そちらはオートフォーカスができる。

「ライカTL2」のデザインの斬新さにも驚いた。ボディは、アルミ削り出し、これはカメラをコンパクトにしたい場合、有効なデザインだと思う。カメラの設定は、後ろ全面のタッチパネル、イメージとしては、iPhoneからレンズが突き出ているような感じ。実は、ライカTLの高さと、iPhone 8 Plusの横幅はほぼ同じなのだ。

「ライカTL2」使い始めは、なんだか難しく感じたが、慣れてきたら、とても使いやすい。私には珍しく、気になるところが、改善してもらいたい部分が、とても少ないカメラとなった。

気になるところといえば。

  • シャッタースピードダイヤルも自由に機能を設定できるようにして欲しい。私としては、右をISO感度、左をシャッタースピードとしたいところ。
  • Wi-FiでRAWも転送できるようにして欲しい。
  • このデザインコンセプトのままで、フルフレーム版も作って欲しい。
  • (あと、値段が高い!w)

それと、じぶんがミラーレスを、ここまで使いやすいと感じるとは思っていなかった。これについては、別のブログに書こうと思うが、、、

ファインダーにヒストグラムをいつも表示しておいて、スポット測光モードで撮影するようになった。露出の判断はヒストグラムでして、ライトメーターはスポットを使うための機能となってしまったのだ。そして、このヒストグラムだが、そろそろ新しい規格が必要な気がしている、、

この記事を書いた人

シンヤB

アーティスト、教育者、ドラマトゥルク。詳しくは、プロフィールをご覧ください。