(プロセス)
CP+に続き、写真ワークショップをすることになった。CP+のときと同じように、iPhone写真術について、事前に内容をブログに書いている。
(ロジ)
写真用「カメラ」アプリ紹介のポスト。iPhone 4からiPhoneで撮影しているが、ハードもソフトも進化していく過程をみれるのは楽しい。iOS 10からRAWがあつかえるようになり、カメラアプリも多くの機能を持つようになってきている。アップデートで、使いやすくなったり、またその逆も考えられるのがアプリのスリリングなところ。このポストは、更新などもできるように書いていこうと思う。具体的なアプリの使い方については、別のポストになる。
iPhone写真術レッスン・おすすめのカメラアプリ: どのカメラアプリがいいのか?
私の場合は、操作のフローが使いやすいかが、まずは重要。機能としては、「ホワイトバランスがロック(固定)」でき、「シャッタースピード」と「ISO感度」を設定できて、「RAW」で保存できるものが使いたい。
機能とカメラの関係が見えるように、一覧を作ってみた。機能が少ない順に並べてある。機能が多くなるほど、使い方は難しくなるので、機能が多い方がいいのかというと、そうともいえないのがカメラアプリの面白いところ。
ここにとりあげたアプリは、どれもお勧めなので、いろいろ試して、自分にあったアプリを探して欲しい。私は、いまのところ、「OneCam」と「ProCamera」を使うことが多い。
(2017年7月21日に更新)
WB プ |
WBマ | WB ロ |
Ex ロ |
SS | I S O |
R A W |
T I F |
J P G |
ヒ ス ト |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カメラ | X | X | X | △ | X | X | X | X | ◯ | X |
OneCam | X | X | ◯ | ◯ | X | X | X | X | ◯ | X |
645 PRO | X | X | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Halide | ◯ | X | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | X | ◯ | ◯ |
ProCam | X | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Lightroom | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | X | ◯ | △ |
Camera+ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | X |
ProCamera | X | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
WBプ = ホワイトバランス・プリセット。ホワイトバランス・プリセットが装備されており、任意に選択できる機能。
WBマ = ホワイトバランス・マニュアル。ホワイトバランスをダイヤルなどでマニュアルに設定できる機能。
WBロ = ホワイトバランス・ロック(固定)。ホワイトバランスを固定できる機能。
Exロ = エクスポージャー(露出)・ロック。露出を固定できる機能。
SS = シャッタースピード。シャッタースピードをダイヤルなどでマニュアルに設定できる機能。
ISO = ISO感度。ISO感度をダイヤルなどでマニュアルに設定できる機能。
RAW = RAWで記録できる。
TIF = TIFFで記録できる。
JPG = JPEGで記録できる。
ヒスト = ヒストグラムを表示できる機能。
一覧に入れるか入れないかで、悩んだ機能がある。それは、「シャッター音を消す」という機能。本来、シャッター音はオフにできるべきだと考える。10万円もするカメラがシャッター音をオフにできないのは、不自然だと思うからだ。そして、聞くところによると、これは、日本で売られているiPhoneだけらしい、、、 レストランや美術館で、止まることなく聞こえてくるシャッター音、、、 大変に残念な、日本の風景の一つ。
さて、シャッター音を消せるのは、「OneCam」と「Halide」。OneCamは、完全に消せる。Halideは、音をほとんど消せる。
- ノートとして:
- Apple純正「カメラ」は、純正ということだけあって、簡単に綺麗に撮影できる。△としたのは、露出とフォーカスを別々にロックできないから。これは、露出のマニュアルコントロールとロックが可能であるが、連続して写真を撮りたいときに、フォーカスだけを変えることができない仕様となる。
- OneCamは、フォーカスとエクポージャーのロックを別にでき、ホワイトバランスのロックも可能なので、Apple純正「カメラ」の難点を改善した機能を持つ。シャッター音が消せ、操作もシンプルで使いやすいアプリ。私も音が気になるレストランや美術館で使っている。
- 645 PRO Mk IIIは、かなり早い次期からTIFFで撮影できたので、私も愛用してきたアプリ。フィルム的な仕上がりをシュミレーションできるのが特徴。
- Halideは、2017年の5月に発表になったばかり。元Appleのデザイナーと、元Twitterのエンジニアがタッグを組んで作っている、これからが楽しみなアプリだ。まだ未対応の機能は、すぐに追いつくのではないかとも思っている。ホワイトバランス・ロックは、どうやらプリセットしか固定できないようなので、△とした。
- ProCam 4 – Manual Camera + RAWのホワイトバランスは、色温(青から赤)だけの対応だ。色合い(緑からマジェンタ)は調整できないので、△とした。
- Adobe Photoshop Lightroom for iPhoneは、アドビのアプリ。ヒストグラムを△としたのは、ヒストグラムではなくハイライトのピーキングを表示する仕様なので。
- Camera+は万能だが、ヒストグラムが表示できない。
- ProCameraも万能で、ヒストグラムも表示できる。使いやすいと感じるので、私は、普段は、これで撮影している。
- 被写界深度だが、iPhoneの場合は、被写界深度は固定である。つまり、いまのところ変えられない。iPhone 7 Plusは、「広角:ƒ/1.8 望遠:ƒ/2.8」とのこと。ちなみに、iPhone 6と6Sは、f/2.2であった。
- 記録フォーマットだが。JPEGは、圧縮フォーマットである。セーブするたびにデータが劣化(品質が悪化)する。つまり、iPhoneが撮影し記録した時点で劣化するので注意が必要。RAWとTIFFは、非圧縮フォーマットであるから、劣化していないファイルから写真編集・補正の作業ができる。使いたいと思っている「写真編集アプリ」がRAWに対応していない場合は、TIFFかJPEGを使うことになる。カメラアプリによっては、「RAW+JPG」というフォーマットを採用し、RAWが開けられないアプリに対応できるようにしている。
HDRについて。上記のいくつかのアプリでも、HDR撮影ができるが、私は、HDR撮影、合成は、「Pro HDR X」を使っている。3枚のブラケットからHDR合成するアプリで、撮影時にも各露出を設定できる機能を持つ。他のカメラアプリで撮影したブラケット3枚を、カメラロールから読み込んで、HDR合成することも可能。
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