南青山 Gallery 晴れでの シンヤB写真ワークショップ。iPhone 写真術入門の内容をプリントして配ろうか、ブログにしょうかと考え、ブログにすることにした。
iPhone 写真術 入門 撮影編
iPhone について
推奨 iPhone は、HEIF で撮影ができる機種、7、8、X、Xs である。
背景をぼかす効果 (被写界深度エフェクト) を生み出せる「ポートレートモード」は、7 Plus、8 Plus、X、Xs、デュアルカメラが搭載されている機種でしか使えない。それ以外の機種では「ポートレート」と同じような効果を AfterFocus などのアプリで再現することは可能である。
iPhone の機種による画質の違いを考える上でのヒントを書いておくきたい。
iPhone のカメラに使われているセンサーは、iPhone 7 > iPhone 8・X > iPhone Xs と進化している。7より8・Xの方が、XよりXsの方が進化したセンサーが搭載されている。センサーが進化しているのだから画質も向上していると考えて問題ないが、しかし、ここで注意してもらいたいのが、センサーの進化は純正カメラアプリと iOS の進化と共に進んでいるということ。
純正カメラアプリと iOSの進化は、デザインが大きく変わったりするわけではないからなかなか分かりにくいが、iOS 10 から iOS 12 の間では、凄く大きい変化があった。Apple が進める、コンピューティングなスマート写真は、センサー+カメラアプリ+iOSがセットで完成される。
沢山のカメラアプリが存在するが、最新のセンサーには、最新の純正カメラアプリと最新のiOSを一緒に使うことでフルの性能が発揮されるのだということを覚えておいてもらいたい。もし純正以外のアプリを使って画質が良くないと感じる場合は、そのカメラアプリが Apple のコンピューティングを駆使したスマート写真についていけていないということなのである。
RAW が気になっている人もいると思うので書いておくと。RAW で記録したいのであれば、Halide Camera に搭載されているスマートRAW 記録がお勧めだ。現時点では、階調は「スマートHDR」の方が有利、ディテール (細部) は「スマートRAW」の方が有利と考られる。(スマートRAW記録が「必要」になるのは、iPhone Xs と iPhone Xs Max である、これについては次の機会に)
iPhone Xs の画質、不思議な感じですね。
iPhone Xs ですが、だいぶ状況が分かってきました。いまから考えると iPhone 8 の時からそうだったし気づけても良かったんですが、よく分かっていませんでした。iPhone の場合、レンズ + センサー + キャプチャー機能 (ブラケット&マスク撮影) + ポストプロセシング + HEIF記録が完全にセットになっているんです。
つまり、これらのどれか一つでも足りないと画質が担保されません。そして、キャプチャー機能とポストプロセシングに凄いインベストメントがされていると感じます。言ってみれば、何も考えずそのまま使うのが一番の機械です。時間がかかりましたが、だいたいの仕組みが分かったので、ここからは楽しめると思います。
ポストプロセシングですが、凄い力技なので、ちょっと不自然というかかかりすぎな感じもしますが、アップーデートにより向上していくのではないかと思います。背面だけでなくフロントカメラもポストプロセシングが効いてます。
まず最初に覚えたいのは、純正のカメラアプリの使い方である。まずは以下の機能を理解することが鍵となる。
iPhone カメラアプリの使い方
- シャッターの切り方: 1. シャッターボタンをタップ、2. ボリュームキー (本体側面の音量調整ボタン)を押す、3. 別売りのリモートシャッターを使う
- バーストモード: シャッターボタンを長押しすると連写する
- フラッシュ: 自動、オン、オフから選択できる
- 有効・無効の両方同時記録を選択できる / HDR は露出ブラケット撮影の素材合成し階調を向上させる機能
- 1.5 秒ずつの映像を記録、動きも音も録画され、後から写真を選ぶことができる
- セルフタイマー: オフ、3秒、10秒から選択できる
- フィルター: 効果を追加できる / HEIF で撮影されていれば、画質はそのままで、後からも変更できる
- ポートレイトモード: 二つのレンズを使いマスク情報を記録することで被写界深度の効果を足す機能
- パノラマモード: パノラマ撮影をする機能
- スクェアモード: 正方形で撮影する機能
- タップでフォーカスと露出: 画面上をタップするとその場所を元にフォーカスと露出が設定される / 長押しすると「AE/FEロック」され、指を上下に動かすことで、明るくしたり暗くしたりできる
カメラアプリで、最も注意しなければならないのは、手ブレである。
手ブレを回避するコツ
- カメラが動かない (移動) しないようにする
- シャッターボタンの押し方に気をつける
- 撮り終わるまで動かさない
iPhone 写真術、露出のコツ
明るい写真は、最も明るい部分に露出を合わせる。暗い写真は、最も暗い部分に露出を合わせる。
撮影 構図
- 日の丸構図 vs 3分割の法則 (グリッドを活用する)
- 見下ろす、平行、見上げる (レンズの位置を意識し活用する)
- 目的、気分、雰囲気 (自分の状態を意識し繁栄する)
レタッチの一歩
明るさ コントラスト
色合い 色の濃さ
雰囲気(気持ち)フィルター
Snapseed
カメラアプリは3種類
- 純正カメラアプリ
- 純正カメラアプリでは出来ない機能を提供するアプリ — シャッタースピードやISOの設定、30秒のセルフタイマー、シャッター音を消すなど
- 純正カメラアプリでは撮影できないフォーマットの記録を可能にするアプリ— RAW、TIFF 撮影
構図法のおさらい
- 日の丸構図 vs 3分割の法則
- 見下ろす、平行、見上げる
- 目的、気分、雰囲気
“綺麗”に写すための条件
- ブレていない
- ピントが合っている
- 綺麗な露出
技術的なことについて
- 手ブレをしないためには
- ピントを合わせるためには
- 露出を合わせるためには
iPhone 写真術 基礎 テーマの考え方
テーマの進め方は3種類
- 何も決めない
- 何かを限定する、特定する
- ルールを作る、ROE (Rule of Engagement) — 交戦規則、活動規則
バリエーションの作り方
- 構図を深める方法
- クリティカル・シンキング
- テスト撮影 — トライ&エラー
他に考慮する事項として
- いつもカメラを持ち歩くべきか
- SNSでシェアするべきか、どう発表していくべきか
- 好きな写真家を見つけ研究する