Photo: Pascale Montandon-Jodorowsky
(翻訳、シンヤB)
今年最初の日曜日、みんなに私の考えを雨のようにたくさん話したいと思います
- 道で見かけるホームレスさんのボロボロの服が、風に揺れてきれいな踊りを見せてくれます
- お月さまそのものより、「ほら、お月さまがあるよ」と指さす指のほうが大切なんです
- 昨日のことでもないし、明日のことでもないの
- 「こうなりたいな」という願いじゃなくて、今のありのままの自分のこと
- 黙っているときの方が、話すときよりも大切なことを伝えられることがあるんです
- お日さまは、私が「輝いて!」と願わなくても、ちゃんと輝いています
- 水たまりに映った、私の手が、お月さまをそっとなでているみたい
- 自分で植えた木でも、私のものじゃないんだ
- 考えられないことが心の中にあるのに、どうして「これが私」って言えるのかな
- 消えてなくなるには、まず自分を見つけないとね
- 私の大切なものは、どこにあっても、私の大切なもの、私の体の中の暗いところで、光るほねが楽しく踊ってるの
- いるのにいないみたいで、いないのにいるみたい、それはいつもきみともう一人のきみ つまり、目が覚めているときの心と、眠っているときの心がつながっているってことだよ
- 私にできないことがあるのをゆるしてね 私も、きみにできないことがあるのをゆるすから
- 年をとってきて、毎日を終わらせるのが、つらくなってきたんだ …
わーい! 思ったことを自由に言っちゃおう
虫さんたちも隠れんぼしてるんだよ。えへへ!
やさしくぎゅっと、背中をさわります。
アレハンドロより
「いるのにいないみたいで、いないのにいるみたい」
新年の挨拶とか、2024年のマイベスト10題ニュースとか書こうと思っていたが、1月も2週目に入り、元々正月気分でもないところに、アレハンドロさんがSNSに新年のメッセージを上げた。訳してみると、今の自分の気持ちにしっくりきたので、これを2025年1月の挨拶の代わりとします。ちなみに、2月にも、同じようなポストがあるでしょう。2月にならないと、どうも年が変わる気がしない、わたし。
アレハンドロ・ホドロフスキー
『本質的な旅』(VOYAGE ESSENTIEL)
自伝的三部作
どうやらフランスで本が出版された、される?ようです。2025年3月?9月?ごろに発売のようです。紀伊國屋では予約が始まっていました。(なんかプロモーションみたいなオチでごめんなさい)この本、英語 or 日本語になるだろうから、それまで待つ予定。
紀伊國屋のページに載っているフランス語の説明によると(翻訳、シンヤB):
『本質的な旅』(Voyage Essentiel) は、アレハンドロ・ホドロフスキーの自伝的三部作です。第一部の『リアリティのダンス』で幼少期を、第二部の『エンドレス・ポエトリー』で青年期を描き、未完の第三部『La Voz Eterna(永遠の声)』成熟期 (la maturité) を描く予定でした。この第三部は映画としては実現しませんでしたが、小説として完成させることで、映画と文学が融合した独特な三部作となりました。
ホドロフスキーは、読書の持つ親密さと映画がもたらす映像的想像力を組み合わせることで、これまでにない新しい芸術体験を生み出そうとしています。既に公開された二作品も、この新しい視点から見ることで、より深い解釈が可能になります。彼の作品世界では、夢は現実の一部であり、同時に現実もまた夢の一部なのです。
本書には、『リアリティのダンス』と『エンドレス・ポエトリー』のブルーレイディスクが付属しており、さらにデジタルコンテンツとしてホドロフスキーの特別インタビューも収録されています。また、貴重な写真や資料が数多く収められた、豪華な装丁の一冊となっています。