旅をしながらの執筆は可能か / Is it possible to write while traveling?

3月12日にブログに執筆のことを書いたが、19日までに仕上げるつもりの文章が進んでいない。執筆以外の仕事 (大学の授業、そして、グローバルキャンパスの新規プロジェクト、さらに、メーカーさんとのプロジェクトなど) は順調なので、状況は悪くはないのだが、執筆の遅れをここで作らないようにしないとならない。7年ほどまえに執筆をしていたときは、他のプロジェクトもいつも慢性的に遅れ気味で、最後は執筆だけが頓挫してしまったという苦い思い出がある。

いまこの文章をホテルで書いている。今日から2泊で京都にくる予定になっていたので、もともとの予定はキャンセルして、ホテルに半缶詰になって執筆をしてみることにした。そして、ホテルでこうやって作業を始めると、7年前も自分をホテルに缶詰にして執筆していたことを思い出した。あの執筆プロジェクトはたくさんお金が飛んでいくことになったが、いまから考えると、いろいろと勉強になったこともあった。例えば、ホテルに上手く缶詰になる方法など (笑

7年前はなんだかとても苦しかったのだけれど、今回はそうでもない。理由を考えてみると思い当たるのは以下のことだった。

  • 大学で学科の責任者をしていたから。前にも書いたけれど、この三年程、大学にて教授の代表のようなこと (教員評議会の議長) をしなくてはならず、いわゆる面倒なメールをたくさん書いたら英語でメールを書くことが早くなり苦ではなくなった。メールを書くのが早くなったことは時間ということを考えるととても大きい。そして、教授の代表みたいなものはあと2ヶ月ほどで終わる予定。なんだかとても忙しく重い仕事だったので、終わるとどうなるか良く分からないのだが、とりあえず気にしないことにしている。どうなるのかは時間が教えてくれるだろう。ちなみに、昨年にアメリカ本部の教員評議会の理事に就任したので、その仕事は続く予定。
  • リサーチとして関わっているプロジェクトがすべて自分のコンテンツを作る作業になった。これも精神的に楽だ。他の人のコンテンツために時間を使ってしまい自分のコンテンツが出来ないというのは長引くと精神的に苦しくなってくる、というのがいまになると、とても良く分かる。
  • 以前よりも自分のことがよく分かっているということもあるのかもしれない。相変わらず「未来は変わらない」と思っているし、執筆の作業をする前に、こんな感じで雑記を書くと、次のフェーズに入りやすく、明日の執筆時間を有効に使うには、今日はお酒を飲まずに寝るのが秘訣、というようなことも分かっている。そして、これを書いていて思ったが、なんだか時間がずいぶんと経って、やっと、本職のはずの「写真」の仕事ができるようになったのは、とても嬉しいことなのだ。なんだか毎日が、あのアメリカの大学で写真を勉強していたときの「ワクワク」と同じなのだ。
雨の日の頭上、三軒茶屋にて / ライカで撮影
Overhead by Shinya B, 2022
Leica Digital / Summicron 50

この記事を書いた人

シンヤB

アーティスト、教育者、ドラマトゥルク。詳しくは、プロフィールをご覧ください。