アメリカの大学で写真の授業を25年ほど受け持ってきました、授業はすべて英語です。そんな私にカリフォルニア州サンノゼに本社がある大手ソフトウェア会社から、オンライン写真講座を日本語で受け持ってみないかとお誘いがありました。オンラインで教えたこともなければ、「日本語」で授業をした経験もほとんどありません。コロナで外出できないという状況になっていくなか、オンラインで日本語の授業という未体験の領域に挑んでみることにしました。おかげさまで講座は続き2年の節目を迎えます。「作例」というタイトルは「また写真の先生みたいな写真を撮ってしまった」と私は自分の撮影する写真がいかにも写真の先生が撮影したような写真で嫌になることからきています。この2年、世界中から寄せられる質問からも多くのことを学びましたので「よくある質問」としてまとめ、日本語で教え「消えていく写真の言葉」に気づくと虚無感に襲われる経験にも触れたいと思います。10章からなる写真についての写真展、ご高覧ください。
シンヤB在廊予定: 1月31日 (月)、2月5日 (土)、2月6日 (日)
会期: 1月31日(月)ー2月6日 (日) 12:00-19:00
会場: Place M 東京都新宿区新宿1-2-11 近代ビル3F
シンヤB プロフィール: 写真家、アーティスト、ドラマトゥルク。下北沢 (東京) 生まれ。高校時代からアメリカで暮らし始め、30歳でアメリカの大学院を卒業。米国テンプル大学のジャパンキャンパスにアート学科を立ち上げ、現在は、三軒茶屋にある日米グローバルキャンパスにて教壇に立つ。個人展覧会として「Things I see, do away (1999, Gallery Art Space)」 「Our World (2012, 現代ハイツ)」「Afterwords, Me (2013, 現代ハイツ)」などがあり、近年は、審査員と展覧会のキュレーションを担当したRICOH THETA 公式写真展「Beauty is all around 2021」が東京と大阪を巡回した。Adobeフォトことはじめオンライン講座の講師を2019年から務める。