Happy birthday to me.

いわゆる誕生日らしいので、今日は、3つの投稿をしたいと思う。これは、その1。いま、朝の7時30分。

なかなか書くチャンスがなかったが、昨年の終わり頃に近くに引っ越した。55歳でマイホームを購入したのだ。以前から購入した方がいいのではないかと思っていたが、コロナ生活、リモート環境などで、愛方さんと二人しかいない我が家も流石に部屋が狭くなってきて、新しい引っ越し先を探してみたら、購入する方が自分たちが望んでいる環境で暮らせることが分かり、購入に踏み切った。三ヶ月ぐらいかかって、40ヶ所ぐらい見ただろうか。調べられることは、すべて調べるということもしてみた。おかげさまで、いろいろなことに詳しくなったが、この知識をこれ以上は活かせないのが残念。25年ローンで、80歳まで払う必要があるが、アメリカの大学の先生は定年がないとされているので、80歳まで教えるのかもしれない。案外、私が80歳の時は、周りの友人もみなそのまま働いている気もしないでもない。

大学といえば、今週は、アメリカの大学と日本の大学の授業が重なる週。アメリカの春学期が終わりになり、日本の前期が始まる。英語圏では、ChatGPT が凄い勢いで拡散していて。アメリカの授業では、使い方について学生と議論するようになってきた。ここからさらにどのように授業に落とし込んでいくのかが難しいところ。AIに関しては、もう少ししたらブログを書くと思う。

昨日、アート写真の3-4年生の最後の授業があった。3-4年生の授業は、アンケートをとって、リクエストが最も多い3つのトピックの特別講義のようなものをしている。今学期は、

1. カラーグレーディングのアドバンス・セオリー
2. AI生成のA to Z (ChatGPT~DELL/MidJ/Stable~Deforum)
3. シンヤBのアートについて

カラーグレーディングは、Adobeの講座で紹介したものをベースに、丁寧にスライドをおこして、カラーセオリーと効果と実践的な話をしてみた。ここにポストした写真も3色入っている。ライカM11で撮影してニュートラルに現像して、その上からカラーグレーディングというのは、めちゃくちゃに思えるが、それがRaw現像の現在である。学生の中には、Adobeの写真環境でのプリセットとプロファイルと色の関係も理解できる人が出てきて、これは嬉しかった。

AI生成のA to Zは、講義する方も助かった。なんだか調べたりしていくうちに頭にたくさん情報が入っている状態になることがって、それをデモを交えながら、どんどんと見てもらうのだが、自分でも情報整理になるし、学生がどんどんと自分の意見を言ってくれるので、この反応がとても面白い。リサーチ環境というのはこうでないとと思う。講義の後に、学生に感想を求めたら、「絶望的な気持ちになった」「1年後にどうなっているかワクワクが止まらない」「怖い」のどれかのようだった。

私が卒業した米国のタイラースクールは、教授が自分の作品を学生に見せないのが校風で、私も、授業で自分の作品を見せたりしない。そんな中、シンヤBのアートと投票してもらったので、昨日、講義をしてみた。

1. パフォーマンスアート
2. RICOH THETA
3. シンヤBクロニカル

の構造で紹介。

写真の講座なので、シンヤBクロニカルでは、自分の履歴を文章で書いたものをまずは読んでもらい、さらに口頭でも簡単に紹介して、いま現在進行形で撮影している写真を見てもらった。なんだか、ここが一番盛り上がった気がする。学生達は鏡のような存在で、私がいつも彼らに伝えてること聞いてることが、そのまま自分の作品に跳ね返ってくる感覚がそこにはあった。

例えば、「これらの写真は、撮影の際にどのような法則が働いているのか?」「考え方と実際のイメージが乖離していく感覚とどうバランスをとっていくのか?」など、面白い問いがたくさん返ってきた。これもリサーチの現場の醍醐味と言えるのだろう。

さて、そろそろ大学へ向かうじかんである。

Happy birthday to me, 2023 / Photo: Shinya B / Leica 11

Facebook から転載

この記事を書いた人

シンヤB

アーティスト、教育者、ドラマトゥルク。詳しくは、プロフィールをご覧ください。