作りながら、次について考える


Photo: ものくろコーチ

おかげさまで、マルチメディア・パフォーマンス「T/IT: 不寛容について」の公演が、無事終了した。T/IT Ver. 1が完成したので、あとがきのようなものを書いておきたい。

ドラマトゥルクとして、フルに「公演」に関わったのは、2010年のじゅんじゅんサイエンス公演「怒りながら笑う」以来。ここのところ、育成事業、ワークショップ、アーティストやアフタートークMCとして出演、という形の依頼ばかりをいただいていた。

今回の公演は特殊だった。

個性が強いアーティストが集まって、一つの作品を作った。

まとめていく過程を難しく感じたが、構造が決まった後は、私の感覚としては、即興演奏をするような感じで、個性が馴染んでいったような気がする。感覚と勘を使いながら、同時にアナリティカルでありながら、ちょっとずつ馴染ましていくような作業。

実は、後半の映像のクライマックスは、前半のシーンと絡められないかと、最後まで話し合いが続いていたのだが、テクニカル側としては、あのシーンのためにパフォーマーの音を拾う必要があり、前半にもってくることができないという結論にいたった。

外国で、地元のアーティストとコラボレーションできる構造になっている。

日本以外の国に出かけていき、続きのようなものを作ることを意識していた。そして、パフォーマンスな作品であるが、セリフがメインになっている。京都での公演は、外国人のお客様も多いこともあり、スクリプトを、英語でも用意し、会場で配布した。公演が終わった時点で、すでに英語の脚本がある。

Ver. 2への作業がすでに始まっている。

キンセイさんは、すでに、公演中に、Ver. 2を、どう進めていくかを考えていた。私も、東京に帰る新幹線の中で、Ver. 2に向けての作業を始めた。長いこと映画祭のプロデュースをしていたのだが、その時と同じような状況。次の公演のことは、公演中に始めるのがベストなのである。

このブログの私の写真は、東京から、ブログコーチをしてくれている、ものくろさんが見にきてくれて、公演の後に、上演ノートをまとめているところを、写真に収めていてくれた。自分が作業している写真を見るのは始めて。パタゴニアのベストは暖かいのだが、写真写りがあまりよくないので、新しいベストを買おうと思ったり、、

この記事を書いた人

シンヤB

アーティスト、教育者、ドラマトゥルク。詳しくは、プロフィールをご覧ください。