RICOH THETAワークショップ:全方向な露出
リコーシータというカメラが全方向を撮影することは理解していもらえたと思う。さて、露出とは、カメラがなるべく記録しやすいよう、光の量を調整することだ。一般的には、コップに注がれる水の量に例えられる。
カメラの自動露出を使うと、水を注いだ際に、コップの真ん中ぐらいに水(光)の量がくるよう、カメラは調整をおこなう。
コップから水があふれると、つまり、光の量が多すぎると「白飛び」を起こし、水の量が、底の方だと、光の量がたりないので「黒が潰れる」ことになってしまう。
全天球パノラマの場合、光源とシャドウの両方を写すことになることがほとんどだ。いまのところ、技術的には、この両方を同時に綺麗に写すことは難しい。つまり、とても明るいところと、とても暗いところを両方、同時に写すことができないという問題への対応を求められることになる。
とりあえずの、この問題への対応方法は、以下の3つ。
- ハイライト(空など)が明るすぎる場合は、アンダーで撮影し、レタッチ
- オート撮影の機能、DR補正で対応
- HDRで対応
RICOH THETAワークショップ:レタッチ(画像強化)
自論だが、2017年、デジタルの技術が進み、カメラはギターのようになってきたと考えている。カメラの世界にも、アコースティック・ギターと、エレクトリック・ギター的な分類ができてきたのだ。あなたが、古典的な生ギターの音を好むのなら、とにかくクリアーで澄んだ音を求めるのもいいだろう。例えば、マイケル・ヘッジスのような。しかし、私は、シータを使っていると、エディを連想する。エドワード・ヴァン・ヘイレン。つまり、何がいいたいのかというと、リコーシータは、私にとってはエレキギターだということ。リコーシータだけでなく、デジタルカメラは、どちらかというとエレキだと考える。だから、ディストーションもフェーザーもリバーブもかけた方が、気持ちいいし、かっこいい。
さて、リコーシータをエレクトリック・ギターと見立てた、リタッチについて説明していこう。
純正アプリのTHETA+でもある程度のリタッチはできるが、機能が限られるので、ここは、写真編集専用のアプリをお勧めしたい。
Google社から提供されている、Snapseed(iOS、Android)というアプリだ。無料で提供されている。
このアプリを使ってできる、いくつかのエフェクト(効果)を紹介していこうと思う。これらの補正や効果は、組み合わせることもできるので、組み合わせについても考えてみてほしい。
以下のリンクから、Googleのマニュアルにとぶことができる。
ツール
フィルタ
シンヤBによる、最新の写真ワークショップのお知らせは、こちら。次回は、東京、7月30日、8月11日、12日、9月3日、大阪、8月27日(2017年)。
CP+(シーピープラス)2017 パシフィコ横浜 2月26日(日曜)
シンヤBワークショップ:RICOH THETA ソーシャル・ネットワークキング作法