7月8日に、WordBench 二子玉川で、blog を始めたい人、WordPress のカズタマイズをしてみたい人とワークショップをしたので、忘れる前にメモ。25名程の方に参加していただいた。
そして、このワークショップは、私、シンヤBが地元にオープンソースコミュニティを作ることができないだろうかと始めてみる最初の第一歩である。
このあいだ、WordPress Meetup ハンドブックの行動規範を訳したのだが、以下のような規範が書いてあった。
2. Open Source Citizenship / オープンソース市民
A supplemental goal of this code of conduct is to increase open source citizenship by encouraging participants to recognize and strengthen the relationships between what we do and the community at large.
私たちの役割とコミュニティ全体との関わり合いを関係者が認め強化するように働き掛けることで、オープンソース市民を増やしていくことがこの行動規範のもう一つの目的です。
そう、言ってみれば、このワークショップは、オープンソース市民を増やしていく試みなのだと、この投稿を書いていて気づいた。
さて、まずは、以下のような段階で、カスタマイズ (WordPress のデザイン) を学んでいくことになりますと、学んでいく段階について紹介して、実際に勉強していくと、この段階を行ったり来たりしながら学習することになりますと説明してみた。html, css, JavaScript は、勉強していくと、どれも奥が深いので難易度を比較するのは難しいけれど、取り掛かりやすさから言えば、html > css > JavaScript の順番になると思う。WordPress に関しては、1~6が難易度の大きさに比例している。
実は、WordBench 二子玉川のような場所で、連続してワークショップをしていくなら、1年ぐらいで、テンプレート、ループにたどり着けるようなカリキュラムを組むことができないだろうかと考えていて、実現できれば、一つのメソッドを提示できるのではないかと思っているのだが。自分もまだまだ実践、勉強中だから、実践の中の学びをどう体系化していくかを考えているようだ。
順番 | 内容 |
---|---|
1 | blogの仕組み |
2 | html |
3 | css |
4 | WordPress 1: テーマのインストールと有効化 |
5 | WordPress 2: カスタマイザー |
6 | WordPress 3: 追加 css |
7 | WordPress 4: プラグインを使ったカスタマイズ |
8 | WordPress 5: 子テーマ |
9 | JavaScript |
10 | WordPress 6: php — テーマを自分で作る (改良する) / テンプレート、ループ |
3時間のワークショップで、進めてみたところ、内容は以下のようになった。
- WordPress の紹介 / 基本的な仕組み、WordPress.org と WordPress.com の違い
- WordPress Codex 日本語版に使い方について多く情報がありますので、読んでみましょう。ここに情報があることを知らない人が多いと私は感じている。
- コンピュータが苦手な人は、まずは、WordPress.com で1~2ヶ月ブログを書いてみて、blog が続けられそうだ、blog はこんな雰囲気になりそうだと分かったら、自分のドメインを立ち上げることにするというのが私のお勧め。
- コンピュータが得意な人は、自分自身のドメインを立ち上げて、WordPress をインストールし、blogを始めるという形でもいいとは思う。
- html の紹介
- 基礎、DOCTYPE, html, head, charset, body
- h1, h2, h3, p を使った、文章構造の作り方
- a タグ、href
- html の書類を自分で作ってみる演習
- テキストエディターの使い方、書類を別名で保存、utf-8 で保存、保存したファイルをブラウザーで開くなどの一連の流れを難しく感じる人が多くいて、ああ、次回は、この部分から始めた方がいいのだなと気づく
- 改行が含まれた txt 形式の書類を作り、それをブラウザーで開けて、その後、拡張子を html に書き換えるとブラウザーがどう表示するかを見てもらってから、そこに、必要な html を書き込んでもらい、保存し、もう一度、ブラウザーで開いてもらうと、初めての html が書けてしまいましたという演習をする
- css の紹介
- stylesheet というものがあります、link を使い外から読み込むことで、コンテンツ (html) とデザイン-装飾要素 (css) を分けることができます
- html の紹介でのテキストエディターがうまく使えない問題に時間がかかりすぎたので、実際に css を手打ち演習はスキップすることに
- WordPress の話。
- 新規>投稿を見てもらい。h1, h2, h3, p をどのように設定するか、そして、実際に、どのように書き出されるかをみてもらう。
- カスタマイザーの紹介
- テーマを選んでインストールして変えることができますの紹介
- 追加 css でさらにカスタマイズできますと紹介
- テーマを選んでインストール、有効化して、カスタマイザーでカスタマイズ、なんか違うなと思ったら、違うテーマを選んでインストール、そしてカスタマイザーでカスタマイズというのを繰り返していくの紹介。私のブログは、100個のテーマを試しましたと話す。
- 私のブログを見てもらって、デザインに関するものでプラグインで実現している部分と、JavaScript で実現されている部分、新しい WordPress のエディター Gutenberg の機能を使っている部分の例も見てもらい、カスタマイザーと追加 css 以外の要素でデザインが成り立っている部分を紹介。
- 最後の30分は、もくもくスタイルにして、個別の質問を受けて答えることに
受けた質問で、なるほど、こういうニーズがあるのだと気付かされたこと。
- メニューをカスタマイズしたい
a. プルダウンのメニューをプルダウンにしないで使う方法
b. toggle を使いたい - h1 の下に、自由に h1 ではない情報を入れたい。
後は、バックアップの取り方、スマートフォンからのブログの書き方、を聞かれた。
<追記>
宿題として。次までに、 WordPress.com でブログを書いてきて欲しいというのと、次回、ドメインを取って立ち上げたい人は、ドメイン名を考えてきて欲しいと宿題を出した。ドメインは、お名前.comで検索できる。良い名前が見つかって、どうしても申し込みたくなってしまった場合は、ドメインは申し込んでもらっていいが、レンタルサーバーの申し込みはしないでおいたほうが良いと提案しておいた。
</追記>
おつかれさまでした。さて、次回の会までに、25人の皆さんがどのような状況になっているか楽しみです。
WordPress のコミュニティに参加するには、どうしたらいいのかと聞かれたので、記しておきます。
- WordCamp Tokyo に参加する。東京での年に一度の WordPress のカンファレンスが新宿にて開催されます。9月14日 (金) コトリビューター (貢献の日)、9月15日 (土) 登壇者セッション。私も参加します。「WordPress と写真の現在: Gutenberg and beyond」というような内容で登壇する予定です。Bench のコミュニティつながりで実行委員もしています。詳しくは、WordCamp Tokyo のページをご覧ください。
- WordBench 東京 のイベントに参加する。7月は、立花さんと私が当番の月で、テンプル大学で7月21日開催されます。
- 2018-07-21(土)10:00 – 13:00 WordBench 東京 を考える会・7月21日「オープンソースコミュニティでは、主催者もオープンに募集中」
- 2018-07-21(土)14:00 – 18:00 WordBench 東京 7月勉強会「WordPress 翻訳コントリビューター DAY」
- 2018-08-18(土)14:00 – 17:45 WordBench 東京 8月 地域ブロガーの会共催イベント「勉強会の仕方」
- WordBench 三鷹・北千住・二子玉川・羽田 に参加してみる。いろいろな地域で、勉強会が開催されていますので、それらの会に積極的に参加するのも良いと思います。
追記: 7月8日は WordBench 二子玉川 の記念すべき第一回目のイベントとなった。会場は、二子玉川ライズ・オフィス8階にある、東京都市大学 二子玉川夢キャンパス。今年の春ぐらいから、私の住んでいる淡島の付近(池尻大橋、三軒茶屋、下北沢)で、WordBench ができたらいいのかもしれないと考えていたのだが、なかなか良い場所に出会えなかった。そんな中、二子玉川で行われると聞いて、あら、隣の駅じゃないと出かけて行ったのだった。それと、私は、世田谷区代沢 (下北沢) 生まれで、東京都市大学付属中学校を卒業しているので、なんだか縁を感じていたのだった。