2021年3月19日に360度カメラ RICOH THETA 用のリモコン「リモートコントロール TR-1」が発売になりました。このリモコンは Bluetooth (Ver.4.2) 接続で、対応する THETA カメラと直接ペアリングすることで、スマートフォンアプリを使わないでリモート撮影が可能になる機材です。
リモートコントロール TR-1を購入してテストし良好だったので、THETA の Facebook Group「THETA事業部分室」に投稿したところ、いろいろと質問をしていただいたのでブログにまとめることにしました
TR-1 は、スマートフォンアプリを使わないで THETA のリモート撮影をすることが目的の機材
TR-1 は、スマートフォンアプリを使わないでリモート撮影をすることが目的の機材です。リコーのオンラインサイトにも特徴として以下の記載があります。
【 Blootooth リモコン 】RICOH THETAシリーズに適したBLEリモコン。かんたんに接続できて、スマートフォンと無線接続しなくても手軽に遠隔でシャッターがきれるBLEリモコン。
THETA用リモコンの特徴 — リモートコントロール TR-1
TR-1 は「かんたんに接続できて、スマートフォンと無線接続しなくても手軽に遠隔シャッター」を実現できます。快適で楽ですのでお勧めの機材です。
TR-1 の接続方法や使い方などは、以下のサイトを参考にしてください
RICOH THETA リモートコントロール TR-1 と DualFisheye Plugin と 基本アプリと GPS について
ここからは Facebook などで質問をいただいた事柄などをまとめていきたいと思います。「スマートフォン接続しないでリモート撮影」でOKであれば必要ではない情報ですが、そういうこともあるのねーぐらいに読んでいただければと思います。
RICOH THETA リモートコントロール TR-1 と DualFisheye プラグイン
2019年6月5日に「リコー THETA Z1 の RAW (DNG) ファイルをスマホや iPhone でスティッチングする方法などの考察」というブログを書きました。
ここに登場する開発者の hirota41 (Yoichi Hirota) さんが、DualFisheye プラグインを THETA Z1 でも動くように開発してくれました。素晴らしい! ありがとうございます。
DualFisheye プラグインが最近のアップデートで Bluetooth リモコンに対応していたことを知っていたので、リモートコントロール TR-1 と動くだろうと予想していました。
DualFisheye プラグインの説明にも「remote shutter from bluetooth remote controller (bonus feature only for Z1) / Bluetooth リモコンを使った遠隔撮影 (Z1だけのボーナス仕様)」と記載があります。
Facebook ユーザーグループにも投稿しましたが、DualFisheye プラグインを起動した状態で、リモートコントロール TR-1 から、私の環境では遠隔撮影ができています。
追記 (2021年3月29日):ブログを書きましたと hirota41 さんに連絡したところ、お返事をいただきました。ありがとうございます。「Bluetooth リモコンを使った遠隔撮影 (Z1だけのボーナス仕様)」ですが、この機能は 『DualFisheye Plugin Remote アプリ』で プラグインを起動するとオンになる機能とのこと。
RICOH THETA Z1 と Bluetooth と TR-1 と GPS
私の環境とテストの結果について書くまえに、3つの情報を共有したいと思います。
いろいろと組み合わせてテストしてみましたが、RICOH THETA Z1 の「カメラBluetoothオン/オフ」設定はオフが、私のTHETAの使い方や環境を考えると一番安定しているように思えたのでオフにしてあります。この使い方は、他の方と違う可能性が高いと思います。
私の THETA Z1 の使い方ですが、一番多い撮影方法が、手持ちの Auto で JPEG+DNG撮影です。そして、必要に応じて iPhone と Android と繋ぎ、DNGファイルから写真を作ります。
いろいろなテストをしているということもあるのですが、iPhone と Androidをいったりきたりする場合は、使っていない方のスマホの Wi-Fi と Bluetooth はオフが事故が少ないと感じていることもあり、以前から「カメラBluetoothオン/オフ」設定はオフで使っていました。
技術的に、iPhone と Android の両方のカメラBluetooth をオンのままにして、どちらもGPS情報を自動に送る設定にした場合、どのような挙動になるのか興味深いですが、これをテストするとなると時間がかかるので、次回に見送ることにしました。
Facebook の投稿で一番聞かれたのは、Remote Control はブラグインだから、DualFisheye プラグインとは一緒に動かないはず、という質問です。これは DualFisheye ブラグイン側の仕様で対応されていることはすでに書きました。
Remote Control プラグインは Bluetoothリモコンの機能をオン/オフをするだけですので、他のプラグインと共存させることが可能な仕様になっています。
さて、さらに、Bluetooth オフで Bluetooth リモコンがなんで動くんですか?と聞かれそうですが、とりえずは、私の環境では動いていますと書いておきます。
RICOH THETA 「リモートコントロール TR-1 」「 DualFisheye プラグイン」「基本アプリ」「 GPS情報」 のテストの結果
私のTHETA 使用環境・設定は以下です。
- 「カメラBluetoothオン/オフ」設定はオフ
- プラグインを使い「Remote Control」をオン
- TR-1 と THETA Z1 の接続を最初に確立する (リモコンのマークは点滅ではなく、点灯)
- TR-1 との接続が確立した後、スマホのアプリを Wi-Fi 経由で THETA と繋げる
- 追記 (2021年3月29日):DualFisheye Plugin Remote アプリ から、DualFisheye プラグインを起動したことがある
Android | TR-1 | GPS情報 |
スマホ接続なし | 使える | 記録なし |
基本アプリ | 使える | 記録なし |
DualFisheye Plugin Remote アプリ | 使える | 記録あり |
iPhone | ||
スマホ接続なし | 使える | 記録なし |
基本アプリ | 使える | 記録あり |
DualFisheye プラグイン | 使える | 記録なし |
この結果は、あくまでも私の環境でのものです。ご自分の環境でテストした場合、同じ結果にならない可能性があります。
バーションについても質問があったので、書いておきます。すべて最新のバージョンです。
プラグインの順番は以下です。
DualFisheye Plugin Remote アプリについて
DualFisheye Plugin Remote アプリは、スマホと THETA Z1/V を Wi-Fi でつないで、DualFisheye プラグインの設定を遠隔で操作できるものです。アプリがないとできない設定項目があるため、DualFisheye プラグインを使っている人には必須のアプリとなっています。Androidで動作します。
これを書くために DualFisheye Plugin Remote アプリの説明を再度読んでみました。以下の記載を見つけました。
Unlock と書いてあるので、「DualFisheye Plugin Remote アプリ」を THETA Z1 と接続してプラグインを起動させると「Bluetooth 遠隔シャッターのロックを解除」する仕様のようです。追記 (2021年3月29日):上の追記にも書きましたが、「DualFisheye Plugin Remote アプリ」を THETA Z1 と接続してプラグインを起動させると「Bluetooth リモートシャッター機能」がオンになると考えてもらうと分かりやすいと思います。
DualFisheye Plugin Remote アプリの設定を THETA に反映させるには、まずはアプリからシャッターを切らないとならない
DualFisheye Plugin Remote アプリからプラグインを起動させて、アプリの設定をカメラに反映させるには、まずはアプリでシャッターを切らないとなりません。いまのところ、設定をカメラに送る方法がそれしかないのではないかと思います。
さらにテストしてみたいこと
時間があればテストしてみたいのが、「Wi-Fiスマホ接続なし」で GPS情報を記録できないかということ。自動でGPS情報をカメラに送る機能があるので「カメラBluetoothオン/オフ」設定をオンにすればできそうな気もするんですが。
テストをした感想
- Bluetoothリモコンからの撮影はとても快適です。
- iPhone と Android をいったりきたりしているからかもしれませんが、Bluetoothリモコンからの撮影に慣れると、Wi-Fi接続が不安定に感じるようになります。
- THETAの表示パネルで、GPS情報の書き込み (ジオタギング) がされているか明示的にしてもらえるとさらに快適になるのではと思います。現状だと、撮影してみないと分からない仕様なので、撮影者にとってはストレスになるのではと感じています。