《自分の為に》

おはようございます とこの文章を始めてみる

人生の新学期を迎えたような気がするからだ (教えている大学が新学期だということもあるとは思う)

朝起きて メールをチェックすると 希美さんからメールが来ていて ポリーヌさんと明日出かけることになりそうと書いてあり そういえばと思い出したように元幸さんにメールをしたあたりから 少し 朝に散歩するのを戻して 写真を撮るといいのかも と思った

写真を撮っていると 少し《自分の為に》文章を書いた方が良い気がする

ここのところ写真をあまり撮影していない上に 撮影しても 白黒写真ばかり

(大きいボリュームの本を翻訳していて それがひと段落するまでは 少し写真を撮ることは横に置いた)

目の前にあったのが カラーのカメラだったので 電源を入れると充電もされていたし メモリーも十分あったので それを持って出かけた 15分ぐらいのつもりで出かけたのだ

やっと 東京も 涼しくなり それが心地よかった

草が生えている空き地が気になった 一枚 撮ることにした

体験ということについて 考える 気になるという体験から ファインダーを覗き シャッターをきる

この 最初の一枚 は ピントを合わせるのを忘れていた 私のカメラは 自動ではないのだった

二つ目の写真は 錆びた階段だった こちらは ピントを合わせた ピントを合わせるという行為は 私の体験の邪魔になるような気がする

三枚目は 植木だった 体験が邪魔されないようにはどうしたらいいか考える

五枚ぐらい撮影したが 写真的にかっこいいというようなことは 私の体験とは関係ないことを確信しつつあった

そして 中平さんのことを思い出した これが図鑑かもしれない と思ったのだった

最後にお会いしたときの スキーに行く時にかぶるような赤い帽子 を思い出した あの世でも元気してるのかしら あそこでも 記憶はそのままなのかしら などと思う

Photography Project I, 001 ©︎ Shinya B 2025
図1 希美さんからのメールに添付されていた会の案内(接写)
図2 元幸さんに書いたメール
図3 元幸さんに書いたメールに出てくるオンライン会で撮影した写真

メモ: 書いた時のタイトルは FF01 であった 翌日 青いタープに合わせて 現在のタイトルに FFは 

この記事を書いた人

シンヤB

アーティスト、教育者、ドラマトゥルク。詳しくは、プロフィールをご覧ください。