いま翻訳している文章の中に メスキモン1という人が書いた『Women Making Art』〔女性たちがアートをつくるとき〕からの引用 remaking meaning〔意味をつくり直す〕という言葉がでてくる
わたしたちの営みといわれるものは すべてこれなんじゃないか と思いつつ わたしは個人的には 政治的理由から再解釈という言葉があまり好きではないのだが 《意味をつくり直す》という言葉を考えながら カメラを持って外に出かけた
家の前のやらかい光をみて この光も見方によっては 強くも穏やかにも見えると感じ この光を5つの角度から撮影してみることにした
露出は固定の方がいいだろうから ISOを64にシャッタースピードを 1/250に F値を1.4とした ピントはメインとなりそうな4枚目の構図のために設定し 同じピントで1から5枚までを撮影 自分でも驚いたのだが このカメラでこのようにマニュアル設定で撮影したことがほとんどないことに気づいた 私は普段は絞り優先で露出補正機能を使う派である 私のカメラは自分でフォーカスしないとならないので フォーカスと構図を決めるだけで すでに忙しく イニシャルな露出はカメラが決めて そこから足し引きしている (私がカメラの話を書くのは珍しい)
ここに表示するのは この撮影の5枚目の写真である
さて きょうは アメリカの学生たちと T3 Photo フェスティバルに視察に行く フェスティバルの初日である イヒロさんから連絡があり 学生とくるなら 10:30の写真美術館からきませんかと誘われたので 集合場所を 京橋から恵比寿に変えて これから向かうところ
恵比寿(T3 Talk) > 京橋(T3 Photo) > 二子玉川(花火)
という進行である
- マーシャ・メスキモン(Marsha Meskimmon)はフェミニスト美術史・美術理論を専門とする研究者 著書 Women Making Art: History, Subjectivity, Aesthetics 〔女性たちがアートをつくるとき――歴史・主体性・美学〕(Routledge, 2003)〔未邦訳〕では 女性作家の実践を通して 美術史における主体性・ジェンダー・社会的文脈をめぐる理論的考察を行っている
