シンヤBのプロフィール

1967年、東京の下北沢生まれ。世田谷区の小中学校を経てアメリカの公立高校、州立大学・大学院を卒業。アメリカと日本を行ったり来たりの生活をしていたが、アメリカと日本の大学で教えることを機に、日本在住となった。20代は米国ネットワークニュースや通信社にて報道の仕事に従事し、現在は、 アーティスト / 教育家(大学教員) / 写真研究家(自身の作品の展示、写真学のレクチャー、写真についての執筆、写真コンテストの審査員、ポートフォリオレビューなど) /ドラマトゥルク(コンテンポラリーダンス) を主な職種としている。

Shinya B at Tokyo Station by Shinya B 2017

アートと写真

アートとダンスとの出会いは、邦 千谷、ナム ジュン パイク、小杉 武久と親交があり父親代わりだった美術家 風倉 匠と夏休みに旅をして過ごしたのがきっかけ。

風倉 匠のバルーンを使ったパフォーマンス、田中 民の路上でのパフォーマンス、古澤 栲の首くくりのパフォーマンスが、シンヤBにとってのダンスの原風景である。ちなみに、作家名の「B」は、風倉 匠の最初の作家名「凡倉 惰作」の凡倉 (ぼんくら [Bonkura]) を譲り受けたことが由来。

2011年 、iPhone で撮影した写真展「Our World」展を現代ハイツで開催。 2012年 一部の作品が NY で開催されたブッシュウィック・オープン・スタジオに巡回した。

2013年、RICOH THETA (360度VRカメラ) で撮影した写真展「AFTERWARDS, me」(2013年 現代ハイツ) を開催。2015年「RICOH THETA パーフェクトガイド」(インプレス) の「魅せる THETA 画像レタッチ術」の章を執筆。

photokina 2016 Ricoh Theta ブースについての Facebook ポスト

2016年には「リコーイメージングスクエア新宿特別企画『360°の世界』展」で 自身の作品が展示されただけでなく、展覧会のプリンティングディレクターも務め、シンヤB の作品は、その後、ドイツの「フォトキナ 2016」、アメリカの「CES 2017」などを巡回した。2017年には「CP+ 2017」にて RICOH THETA のワークショップもおこなう。

2021年から「RICOH THETAフォトコンテスト」の審査員を務め、RICOH THETA 公式写真展「Beauty is all around」のキュレーションも担当し、写真展は全国を巡回し、2024年には、株式会社リコーから2021-2023の入賞・受賞作品を収めた「RICOH THETA 公式写真展カタログ」が出版された。

コンテンポラリーダンス

風倉の死後からダンス作品も作り始め、ドラマトゥルク参加のダンスプロジェクトとして、「5 of Kana’s」(2009年 ムーブ町屋)、「From A to Z」(2009年 世田谷美術館) 、「怒りながら笑う」(2010年 d倉庫)、「京都の暑い夏/Dance Scape」(2011年・2012年・2013年・2015年 京都芸術センター)、「T/IT: 不寛容について」(2017年 京都芸術センター、2022年 茅野市民会館) 、「The Rays are not colored・光線には色はついていない (2019年 THEATER E9 KYOTO)」がある。

「T/IT: 不寛容について」(2017年 京都芸術センター)

ブログとWordPress

し、大学院に進学。大学院時代に、インターネットでハイパージャーナル (インターネット日記) を書き始め、1996年に「日記猿人 (Nikki Engine)」の立ち上げに参加。

日記猿人は、インターネットで日記 (ジャーナル) を書いている人々にプログラムで自動化された便利なサービスを提供するウェブサイト。このサービス形態と文化が、後々に ブログ (blogger は1999年、Movable Type は2001年、WordPress は2003年) や、 Facebook (2004年) といった文化に発展していく。ブログという言葉が使われるようになったのは1999年頃から。1998年ぐらいにウェブログと呼ばれていたものが短くなって、ブログと呼ばれるようになった。

1998年にタイラー・スクール・オブ・アート (テンプル大学美術学部) からマスター・オブ・ファイン・アーツ・イン・フォトグラフィを授与される。卒業制作のテーマは、パーソナルとパブリックが重なり合うサイバースペースについてであった。卒業展覧会は、画廊に引っ越す形で、家財道具を利用してインスタレーションを構成し、画廊からジャーナル (ブログ) を作るというもの。

WordPress のコントリビュータとしての活動を2017年から開始。主に WordPress の翻訳の貢献をしている。Tokyo WordPress Meetup、二子玉川 WordPress Meetup を定期開催し、WordCamp Tokyo 2018の実行委員も務めた。

WordCamp Tokyo 2018 ではスピーカーにも選ばれ、「写真から考える WordPress の過去・現在・未来」のプレゼンを行う。

教育

2002年にテンプル大学ジャパンにアート学科を新設することを提案し、自ら立ち上げを行い、准教授に就任、2011年に上級准教授に任命された。

1918年–1919年に日米の大学キャンパスを同一敷地内に置く「グローバルキャンパス」創設のためのタスクフォース委員会の委員を務め、2019年からグローバルキャンパスにて、テンプル大学上級准教授・昭和女子大学非常勤講師として教壇に立つ。

昭和女子大学・テンプル大学グローバルキャンパス担当科目 (2022–2023年度)

  • 2D デザイン (アート学科1年生必修科目・英語授業)
  • 博物館展示論 (学芸員資格必修科目・日本語授業)
  • 写真の理論と実践-日米の写真文化 (グローバルキャンパス合同授業・一般教養科目・バイリンガル環境授業– 前期日本語・後期英語)
  • コミュニティ・アート (グローバルキャンパス合同授業・一般教養科目・日本語と英語バイリンガル授業)
  • アート写真 (アート学科選択科目・英語授業)
  • アート学科ゼミナール (アート学科4年生必修科目・英語授業)

2020年から、アドビが主宰する「フォトことはじめ・オンライン講座」講師に就任。

ワタナベシンヤ

本名は「ワタナベ シンヤ」だが、テンプル大学で美術史を教えているキュレイターで映画監督の渡辺真也とは別の人物。テンプル大学アート学科には「ワタナベ シンヤ」が二人教員として在籍しており、名前に (B) か (C) をつけることで区別している。シンヤC の C はキュレイター (Curator) のCが由来。

2018年1月19日にFacebookに投稿されたワタナベシンヤからのお知らせ 
2018年1月19日 に Facebook に投稿されたお知らせ