B家の墓参り 20年

B家の墓は、私がデザインした。20年経ったが、いまだに機能している。いまでは普通に、デザイン= 機能 と思っているかが、20年前に、墓に機能を持たせていたのは興味深い。まあ、これは父親が死んだのがショックすぎたということがあったのだとは思う。

僕は世界を変えられるだろうか

WordPress の未来を担うバージョン 5.0、コードネーム グーテンベルクのリリースへ向けての作業が進んでいる。私がコントリビュートしている翻訳グループも作業を淡々と進めているところ。

おととい、翻訳済みの文章を校正・校閲をする会がオフライン・オンライン混在で行われた。

まだ開発中ということもあり、生々しくいろいろなことが変わっていく中、翻訳の精査を進めていくと、翻訳というより、そもそもの英語の文章がこれではNGというものが出てきた。

元の英語の修正をするには、最前線の Github へ行き、イシューを立てないとならない。

そういう案件がいくつか出てきたので、参加者で分け合い担当し、最前線でイシューを立てることになった。

僕は、Most Used と Common Blocks の言葉としての違いが分かりにくいので、Common Blocks の名称を変えたいというイシューを立てる担当になっていた、説明がやや難しいということもあったのだと思う。

Common Blocks のイシューを書いていると、メニューの構造が問題だということに気づいた。構造は、翻訳ではなく、デザインのイシューである。私は、日本の #design にも週一参加しているので、すでに馴染みがある事柄でもあった。

構造の問題に気づいてしまったので、もともとの問題にも触れつつ、構造の問題を指摘し、改善策を提案することになった。

僕の仕事を知っている人にはお馴染みの、ドラマツゥルク的な仕事である。

構造自体を変えるのは、翻訳とはまったく違うアプローチとなる。

Apple iPhone の Lightning – SDカードカメラリーダーは必要、便利? | iPhone 写真術

iPhone には純正 (Apple製) の SDカードリーダーがあります。Lightning – SDカードカメラリーダーと呼ばれるもので、2,800円 (税別) [2018年10月20日現在]  します。最近のデジカメには Wi-Fi や Bluetooth 機能が付いているのでカードリーダーがなくても転送は可能ですが、このSDカードリーダーがどんな時に必要になるのか「考え方」を書いてみました。

Apple の Lightning – SDカードカメラリーダーの考え方

iPhone にWi-Fi や Bluetooth 機能が付いているデジカメからSDカードリーダーを使い撮影データを取り込む場合の考え方のポイントは以下の形です。

  • JPEG 撮影データは Wi-Fi / Bluetooth 転送が可能だが、いまのところ RAW データは転送することができない (そろそろ高級コンパクトデジカメ [コンデジ] には、小さいピクセルサイズ [低い解像度] で RAW 記録できて、それを Wi-Fi で転送できるオプションが付けばいいのにと思っている)
  • Wi-Fi / Bluetooth 転送は便利だが、撮影枚数やカメラの機種によってはデータ転送の速度や、画面に表示する際の速さの問題があるかもしれない
  • Wi-Fi / Bluetooth 転送は便利だが、カメラのバッテリーを使わないとならない
  • Wi-Fi / Bluetooth 転送は便利だが、カメラの機種によっては画質が変わるかもしれない
  • JPEG は RAW よりデータが軽いが、JPEG は色や階調の問題があるかもしれない
  • JPEG は圧縮されているのでレタッチに向いていない、RAW は圧縮されていないのでレタッチに向いている

まとめ — iPhone の Lightning – SDカードカメラリーダーは必要、便利 ?

  • JPEG で撮影したものを iPhone に取り込む場合は Wi-Fi が便利でしょう
  • いまのところ RAW は Wi-Fi では iPhone に取り込めないので SDカードリーダーが必要です
  • iOS 12 で、Lightning – SD カードカメラリーダーを使って取り込む際の表示方法がアップデートされ、iOS 11 より快適になりました。私のように iOS 11 時代に使っていて不便だと思っていたかたも、一度は試してみることをおすすめします。

フェルメール展 2018年・東京会場

フェルメール展が上野の森美術館で10月5日から始まったので行ってきた。東京会場は2月3日まで。

フェルメール展東京会場は、48点の中の8点がフェルメール作のグループ展である。会場で配られる冊子には、”Making the Difference: Vermeer and Dutch Art (技巧の違いを生みだす: フェルメールとオランダ美術)”と記載があった。シンプルにフェルメール展としているのは、マーケッティング的な狙いがあるのかもしれない。しかし、東京会場には、フェルメールルームと呼ばれる8点のフェルメール作品が一緒に観れる部屋があるので、期待は裏切られなかった。

オランダ美術 (他の絵画) も、メツー、ステーン、デ・ホーホなど、是非観ておきたい作品が沢山含まれているので、見逃さないように注意して欲しい。

さて、そんなフェルメールファンには堪らない展覧会だが、難点もある。筆者は、平日の金曜日の午前9:30の入場だったが、とても混んでいた。一つ一つの絵を目の前で見ようと思うとかなり大変だった。

チケットは時間制で、入場時間を選んでチケットを事前購入する形になっている。会場にチケットブースのようなものもあったので、売り切れていなければ、当日でも買えるのかもしれない。

東京会場は、一階から入場すると、小冊子と音声ガイド (無料) を渡される、そして二階に上がり、二階がオランダ美術、そして一階に降りると、フェルメールルームがあるという会場構成だ。

出展されているフェルメール作品の一覧を作ってみた。

作品名会場名所蔵美術館
牛乳を注ぐ女東京アムステルダム国立美術館
ワイングラス東京ベルリン国立美術館
真珠の首飾りの女東京ベルリン国立美術館
赤い帽子の娘東京ワシントン・ナショナル・ギャラリー
手紙を書く女東京・大阪ワシントン・ナショナル・ギャラリー
手紙を書く夫人と召使い東京・大阪アイルランド・ナショナル・ギャラリー
マルタとマリアの家のキリスト東京・大阪スコットランド・ナショナル・ギャラリー
リュートを調弦する女東京・大阪メトロポリタン美術館
取り持ち女東京・大阪ドレスデン国立古典画絵画館
恋文大阪アムステルダム国立美術館

大阪会場は大阪市立美術館、2019年2月16日から5月12日まで。上の表を観てもらえれば分かるが、大阪は作品点数が少なくなるようなので注意が必要だ。

私は、ワイングラス、牛乳を注ぐ女、赤い帽子の娘が見たかったので、東京会場でなければ見れなかったことになる。

私のフェルメールへの興味は、以下の3点である。

  • カメラ・オブスキュラと呼ばれるカメラのような構造を持つ装置を使い、写真のように精密に描かれている上に、写真家にとって非常に興味深い構図になっていること。
  • 背景にある絵画や、窓のデザインに意味が込められているところ。ストーリーが深まっていく効果があり面白い。
  • 登場人物の表情 (私に言わせれば、これが、フェルメール作品の最大の魅力である、どの人物も素朴だが端正に描かれていて、それが魅力的に見える)

今回、8点同時に見れて、絵の大きさの比較ができたのも面白かった。大小の差がそれなりにあるのは驚いた。画角がどうなっているのかなど気になるので、一度書き出してみたい。

赤い帽子の娘だけ、光が右側から指していて、大きさもとても小さい上に、板に描かれていたのが気になった。なにかのテストをしていたのかもしれないと思ったので、考えてみた。写真家であれば、なんのテストをするだろうか、、そうか、この絵だけレンズが違うんだ。新しいレンズというより、この絵はトリミングされているように思えるので、トリミング的なテストだったのかもしれない。

そして、モチーフはだれなんだろう。私は、ずーっと娘ではなく、青年だと思っていたのだった。今日、本物を見ても、やっぱりオトコに見えるよなーと思った。

KOMMUNIKOLOGIE

人間は、コミュニケーションの用具 (たとえば言葉) の使い方を学ばないかぎり、馬鹿 (イディオッオ。もともとは<私人>を意味する) である。馬鹿であること、人間として不完全であることは、技能がないということだ。むろん、<自然的な>人間関係というものもある (乳児と母親の関係・性交中の関係など)。それこそが最も本源的で基本的なコミュニケーション形式だ、と言ってもよい。しかし、それは、人間なればこそのコミュニケーションだというわけではないし、それ自体大幅に技巧的なものになってしまっている (<文化の影響を受けて>いる)。

人文学としてのコミュニケーション学 / テクノコードの誕生 / ヴィレム・フルッサー著・村上淳一訳

ヴィレム・フルッサーの「テクノコードの誕生」を読み始めた。最初の章でブログのことを思い浮かべたのでブログに書いてみる。ここで言われる技能には、ブログで発信するコミュニケーションが含まれていると思ったのだ。

技能を使ったコミュニケーションと「乳児と母親の関係・性交中の関係」との対比も面白い。

しかし、フルッサー教授、冒頭から「馬鹿」を連発、この先がどうなるのかハラハラしてくる。

さて、「人間こそのコミュニケーション」とはなんであるのか。

読み進めると書いてあるのかどうか分からないが、考えてみると面白そうだ。写真を使うコミュニケーションは、人間こそのという気がする。もちろん、ブログもそうなるのだろう。

そして、そもそも、なんで人間だけ、このような特殊な生き物であるのか、という疑問がまた湧き上がってきている。

何故か、自分が書いた「フルッサー教授」という聞こえかたが気になったので、ググってみると、渡辺真也さんのブログ (というか twitter のまとめ) がでてきた。

交通事故でお亡くなりになった哲学者ヴィレム・フルッサー教授の追悼イベントが、UdK学内にあるフルッサー・アーカイブにて開かれた。死後しばらく経った今でも、先生や学生たちが自主的に追悼イベントを開いているとは、フルッサー教授もきっと天国で喜んでくれているに違いない。

2011年 12月11日(日)のつぶやき / Eur-Asia by 渡辺真也

そこには、もう一人の気になっている人物である南方についても書いてあった。

昨日、Siegfried Zielinski教授にお会いしてきた。まさに知の巨人で、圧倒された。ジエリンスキー教授がおっしゃった「南方の、それぞれのモダニティ」という言葉が、印象的だった。

2011年 12月11日(日)のつぶやき / Eur-Asia by 渡辺真也

昨日、渡辺真也さんと大学の外であって少し立ち話をしたばかり。フルッサー教授の本を読み終わったら、飲みに誘いたい。

WordPress とフォント (3/3)

第二回の記事ではフォントの歴史のことに触れた。そして、フォントの歴史が少し分かると、なるほどそういうことだったのかとはなると思うが、WordPress とフォントの話には役に立たない気がしている。

そこで、現状では、どのようなフォントが使われていて、どのような流れでいまの形になったのか調べることにした。WordPress のフォントの歴史を知ると、いまの状況を理解しやすくなるかもしれないと思ったからだ。

WordPress 4.9.8 / Classic Editor 0.4 / Gutenberg 3.9.0
lang フォント名 (2016年10月16日現在)
Classic
System
英日システム-apple-system, BlinkMacSystemFont, “Segoe UI”, Roboto, Oxygen-Sans, Ubuntu, Cantarell, “Helvetica Neue”, sans-serif (i)
Classic
Title
英日タイトル-apple-system, BlinkMacSystemFont, “Segoe UI”, Roboto, Oxygen-Sans, Ubuntu, Cantarell, “Helvetica Neue”, sans-serif (ii)
Classic
Visual
英日ビジュアル“Libre Franklin”, “Helvetica Neue”, helvetica, arial, sans-serif (iii)
Classic
Text
英日テキストConsolas, Monaco, monospace
Gutenberg
System
英日システム-apple-system, BlinkMacSystemFont, “Segoe UI”, Roboto, Oxygen-Sans, Ubuntu, Cantarell, “Helvetica Neue”, sans-serif
Gutenberg en
Visual
ビジュアル“Noto Serif”, serif (iv)
Gutenberg ja
Visual
ビジュアル“Noto Serif”, serif (5.0 のマイルストーンになったようなので、”Noto Serif JP” or “Noto Sans JP”になりそう) (v)
Gutenberg Code
英日コードMenlo, Consolas, monaco, monospace (vi)
Twenty Seventeen en
テーマ“Libre Franklin”, “Helvetica Neue”, helvetica, arial, sans-serif (vii)
Twenty Seventeen ja
テーマ“Hiragino Kaku Gothic Pro”, Meiryo, sans-serif (viii)
Twenty Nineteen en
テーマTBD (これから決められる予定、”Noto Serif”, serif の可能性が高い)
Twenty Nineteen
ja
テーマTBD (これから決められる予定)

i. 2O13年 12月パーカー (WordPress 3.8) で、Open Sans (Google Fonts) が使われることになり、初めて印刷 (print) 用のフォントではないスクリーン (Screen) 用のフォントが使われることになった。

2016年 7月 アダムス (WordPress 4.6) で、Font Natively が採用されることに。 これは、デバイス側のオペレーティングシステムの UI フォントを使うことで、ユーザーにとって違和感のないフォントにする意図であった。

ii. WordPress 4.9 までは、「add title (タイトルを追加)」の入力表示には日英ともシステムフォントが使われている。つまり、デザイン的にはこの部分はユーザー・インターフェース側に属していたようだ。

iii. WordPress 4.9 までは、ユーザーのコンテンツに属するテキストは Georgia なんだろうと思っていたが開けてみると違っていた。”Libre Franklin”, “Helvetica Neue”, helvetica, arial, sans-serif は、#tinymce から継承されたもの。以下の形である。

iv. ダッシュボードのブログ本文の入力表示に serif が使われている理由だが、いままで使われていた Georgia を継承するという理由と、システムが sans-serif なので、UI 的に区別するために serif にしているとのこと。なお、serif を外してシステムと同じにする方がいいのではないか (Remove Noto Serif and use system fonts) の議論もされている。意図としては、その方が表示が少し早くなるというもの。議論の末、4.6 での決定を尊重することになったようだ。4.6 については詳しくは以下の記事を参照してもらいたいが、一部抜粋しておく。

The operating system’s UI font is used for any text that’s part of the WordPress user interface. In other contexts, like the Editor, we continue to use a serif system typeface, Georgia. This creates a clear typographic distinction between text that is part of the interface, and text that is part of the user’s content.

WordPress のユーザー・インターフェースに属する部分には、ユーザーのオペレーティングシステムの UI フォントが使われる。それ以外の部分、例えば “the Editor” では、serif システム・タイプフェースの Georgia を、私たちは続けて使う。この組み合わせは、インターフェースに属するテキストと、ユーザーのコンテンツに属するテキストをタイポグラフィ的にはっきり区別できる状況を生みだす。

Native Fonts in 4.6 by Matt Miklic

v. GTE の高野直子さんがたてた外国語フォントのサポートの改善 (Better support for localized fonts) には、2018年10月9日に、開発のテクニカルリードの Matias Ventura さんが以下のラベルをこのイシューに付けている。

vi. Gutenberg コードエディター に、Menlo が増えている。monaco がキャピタライズされていない。

vii. WordPress 4.9 のディフォルトテーマのフォントは、sans-serif である。

viii. WordPress 4.9 ja のディフォルトテーマのフォントも、sans-serif である。このフォントが採用されることになった当時の日本での話し合いは、こちらのログで見ることができる。以下が こちらに pull された内容。情報提供、額賀順子 (福井順子)さん。

本文
font-family:'Hiragino Kaku Gothic Pro', Meiryo, sans-serif;
letter-spacing: normal;
font-size: 1rem;
line-height: 1.5;

見出し
font-family:'Hiragino Kaku Gothic Pro', Meiryo, sans-serif;
letter-spacing: normal;
font-weight: bold;
line-height: 1.25;

さて、気になったので、他のディフォルトテーマについても調べて見た。

Twenty Sixteen Title英日Montserrat, “Helvetica Neue”, sans-serif
Twenty Sixteen Content英日Merriweather, Georgia, serif
Twenty Fifteen英日“Noto Serif”, serif
(2016年10月16日現在)

WordPress とフォントまとめ

WordPress 4.9.8 と Twenty Seventeen テーマの組み合わせは、システムもテーマもすべてのフォントが sans-serif だった。

Twenty Sixteen テーマは、タイトルが sans-serif で表示されて、ブログの内容は serif (Georgia) である。第二回にも書いたが、これはタイトルを目立たせる効果がある組み合わせだ。Ttwenty Fifteen は、タイトルもブログの内容も serif である。

もうすでに、slack の #design (ja) では新しい意見が書き込まれているが、ダッシュボード上のユーザーのブログ内容の部分は、本家から継承で “Nato Serif JP” でいいのではないかと思う。

Gutenberg の ディフォルトテーマ Twenty Nineteenの ja (日本語) のフォント設定については慎重に議論するべきだろう。Twenty Nineteen の作業も、Githubで始まった。コントリビュート (貢献) したい人は参加してみましょう。

高野直子さんが、2015年に書いた、Optimizing English-based WordPress Theme for Japanese Blog、英語のテーマを日本語のブログ用にオプテイマイズする方法は、時代背景も感じられるし、なかなか興味深いエントリーだった。日本語の場合は、イタリックを background-color にするなどのアイディアは素晴らしい。私は、serif と sans を組み合すのを試してみたいと思っている。

それと、第二回でシェアしようと思っていたのだが忘れてしまった #design_ja の立ち上げメンバーの一人 mimi さんが書いたフォントについてのぶろぐ、あなたの好きな Font-family はなんですか?

WordPress とフォント第一回、第二回へのリンク: